ここでは、2007年に放送された「ハケンの品格」第6話のネタバレ含むあらすじを解説します。
ハケンの品格第6話「涙の残業バレンタイン」あらすじ・ネタバレ
出典:ハケンの品格
マーケティング課で仕事をする大前春子(篠原涼子)。
突然、「来る!」と叫ぶと、地震が起きて社内が激しく揺れだします。
周りが携帯で家族の安否確認をする中、大前は冷静に業務を続けていました。
揺れが収まると、大前はいつも通り提出書類を桐島 敏郎(松方弘樹)の机の上に置きます。
こんな日も定時で帰ろうとする大前を見て、東海林 武(大泉洋)は残業することは仕事の意欲への表れだと言いました。
大前は、残業は給料の水増し行為に過ぎないと言い放ち、今日も定時に帰っていきます。
翌日、とある有名なチョコレート店と提携することになったことで、バレンタインデーの前日と当日にイベントを実施することになりました。
出典:ハケンの品格
イベントは大前と森 美雪(加藤あい)を中心に、一ツ木 慎也(安田顕)によって増員されたウグイス嬢と他数名の派遣スタッフを取り仕切ることになりました。
そこで、派遣35歳限界説を耳にした森は、不安を抱き始めます。
大前が居候をしている「カンタンテ」に来た森は、バレンタインデーにチョコを配った方が良いのか大前に相談しました。
すると、里中 賢介(小泉孝太郎)の話になると顔を赤らめる森。
イベント会場で準備を進めていると、突然ウグイス嬢の一人が里中へチョコを渡して告白をし始めました。
里中は、今は仕事に集中して欲しいと伝えます。
森がイベント会場でチョコを積んでいると、突然チョコレート店の店長が現れて、照明に当てたらチョコが解けてしまうとクレームを伝えました。
責任者として現れた東海林は、責任を森になすりつけて謝罪をします。
一同、控室で昼食を取っていると、ウグイス嬢が先ほど里中に振られたショックで、帰ってしまったことが判明しました。
派遣マネージャーの一ツ木 慎也(安田顕)が平謝りで現れると、過去に選挙のウグイス嬢を経験している大前に助けを求めます。
出典:ハケンの品格
大前は、イベントの被り物を被ると、キレイな声で演説を始めます。
すると、大前の演説を聞いた客が大勢集まり、あっという間にチョコは完売しました。
大前がイベント会場から直帰した後、里中は忘れ物のバッグを見つけます。
中を覗いてみると、資格証がみっちり入ったカードホルダーが入っていました。
イベントが終わり、派遣スタッフたちが19時までの契約なのに、チョコが完売したからって早上がりになるのかと森へ詰め寄ります。
どう答えて良いか分からない森が困っていると、里中が代わりに対応してくれました。
イベント会場を出た里中と森。
森は、明日話があるから時間を空けておいて欲しいと里中に言われます。
(バレンタインデーに誘われたと思った森は、淡い期待を寄せますが、里中は大前にあるサプライズをするつもりで誘いました。)
出典:ハケンの品格
里中は、忘れ物のバッグを届けに大前が住むバーの「カンタンテ」に向かいました。
大前をイベント後の打ち上げに誘いますが、いつもの通り断られてしまいます。
しかし、マーケティング課のみんなは大前と仲良くなりたがっていると里中は食い下がりました。
大前は、この仕事を選んだのは残業の少ない事務職だからであり、仕事の時間以外は社員の顔は見たくもないと一刀両断します。
一方、東海林はイベント後、売り上げが好調だったためチョコの数を増やす交渉に行きました。
浅野 務(勝地涼)と一緒に朝まで手伝い、何とか増量させることに成功します。
オフィスで桐島部長へ業務報告を済ますと、イベント会場へ向かおうとする東海林を呼び止めた黒岩 匡子(板谷由夏)は、義理チョコを渡しました。
本気チョコ買うならイベント会場で割引してやると言われた黒岩は、残念そうな表情でため息をつきます。
イベント会場の控室で、東海林と大前はいつも通りの口ゲンカを始めました。
なんと、ここでテーブルに置いていたマイクの電源が入ったままになっており、会場中に声が流れてしまうのです。
派遣だからと社員に媚びて義理チョコを買う必要はないと宣言した後、大前はようやくマイクが入っていたことに気づきました。
慌てて会場を見ると、大前の宣言を聞いた客のほとんどが派遣スタッフだったようで、購入を止めて帰っていってしまいます。
イベント後、会場に現れたチョコレートの店長は、大量に売れ残ったチョコを見て泣き崩れました。
会社に戻った東海林と大前は、桐島部長へ報告をします。
桐島は東海林を叱ると、すぐに謝罪へ行けと指示を出しました。
東海林は、大前を派遣だからと帰そうとしますが、今回の大前は定時を過ぎても東海林についていきます。
チョコレート店へ到着した東海林と大前は、店長へ土下座で謝罪をしました。
すると、突然妊婦の嫁が破水をしてしまいます。
大前は、破水を確認すると、すぐにその場にふとんを敷かせて、必要な道具を持ってくるよう東海林に指示を出します。
なんと、大前は助産師の資格を持っていたのです。
見事、出産を成功させた大前に、里中が会社で待っていると東海林が告げます。
会社につくとオフィスは真っ暗です。
大間がマーケティング課につくと、突然クラッカーが鳴り響きました。
部屋が明るくなると、パーティー会場の装飾がなされていました。
実は、バレンタインデーの今日は、大間の誕生日でした。
里中は、バッグを覗いたときに、生年月日を知ったのです。
今日出産した赤ちゃんが大間と同じ誕生日になったことで、強運な女性になるとみんなに声を掛けられる大間。
初めての残業になったと声を掛ける森に、「不本意ながら…」と返します。
出典:ハケンの品格
里中は、マーケティング課みんなで書いたバースデーカードを大間に渡します。
しかし大間は、里中のおせっかいは気持ち悪く、相手の気持ちを分かった上で接待できないから営業部から外されたんだと指摘しました。
帰りのバスを待つ大間。
受け取ったバースデーカードを読んでいくと、一人涙を流すのでした。
ハケンの品格第6話「涙の残業バレンタイン」感想
今回、増員された派遣スタッフから派遣35歳説を唱えるシーンがありました。
35歳以降になると急に仕事の紹介が来ないことを表現する言葉ですが、2007年からすでにあったんですね。
2020年の今は、それほど35歳というラインを気にする人も減ってきているように思います。
しかし、ドラマで大前や森が働く事務職派遣となると、40代以降よりは若年層を好む派遣先は多いでしょう。
その理由として、若い女性が入ると職場の空気が明るくなりますし、来客対応などをするときも受けがいいです。
残念ながら、まだまだ男性社会の日本なので、採用基準に年齢フィルターがかかるのは間違いありません。
ただ、今回のドラマのように、若い女性が派遣で入ると、バレンタインデーには義理チョコを配り、媚を売らなければならないような強迫観念は感じるでしょう。
一つ500円でも、10人配れば5,000円の出費ですから、かなり痛いですね。
最後に大前の誕生日をみんなで祝うシーンがありますが、こういった派遣先で働けるのはかなり運が良いです。
下手をすると、契約終了まで「派遣さん」と呼んで名前すら覚えない社員がいるのが現実ですからね。
「ハケンの品格」キャスト
大前春子(篠原涼子)
大前春子(篠原涼子)は、大手総合食品会社S&Fに派遣された特Aランクスーパー派遣です。
大型自動二輪車免許から核燃料取扱主任者など、様々な資格を保有しており、速読術やスカイダイビングなど、あらゆる分野に精通しています。
「~ですが、何か?」が口癖で、派遣はスキルが高く、社員は使えないと厳しい態度を見せます。
同時期に派遣された森美雪(加藤あい)や、社員がピンチになると、持ち前のスキルでフォローをするなど、心優しい一面も見せてくれます。
昼食は必ず食べるこだわりがあり、定食屋を好んで選びます。
残業はしない主義で、定時ピッタリに退社しますが、自分の仕事にプライドを持っており、自分のミスで起こった問題は最後まで責任をもって対応します。
東海林 武(大泉洋)
東海林 武(大泉洋)は、大手総合食品会社S&Fで主任を勤める会社員です。
派遣はよそ者という意識が強く、事あるごとに大前と対立しますが、徐々に彼女の実力を認めはじめます。
森 美雪(加藤あい)
森は、大前と同時期に大手総合食品会社S&Fに派遣されてきた派遣スタッフです。
森は事務職未経験ながら、偶然欠員が出たタイミングで半ば強引に紹介してもらいました。
大前と出会ったことで社会人として成長していきます。
里中 賢介(小泉孝太郎)
里中は、大手総合食品会社S&Fで主任を勤める会社員です。
新たなプロジェクトチームを任され、派遣されてきた大前に密かな想いを抱くようになります。
里中は温厚な性格ですが、正義感が強く信念を曲げない性格なため、上司の桐島部長からあまり高く評価されません。
同期の東海林とは仲が良く、親友関係にあります。
浅野 務(勝地涼)
浅野は、大手総合食品会社S&Fの入社1年目の新入社員です。
派遣としてやってきた森に好意を抱いており、彼女のミスを度々フォローする一面を見せます。
近 耕作(上地雄輔)
近は、大前が桐島部長へ社員よりスキルの高い派遣が欲しいと進言したことでやってきた派遣スタッフです。
パソコンスキルAランクの実力を持ち、派遣されてすぐに社内のセキュリティ問題に気づきます。
小笠原 繁(小松政夫)
桐島部長とは同期入社の小笠原は、嘱託社員として働いています。
若いころは営業マンとして活躍していましたが、IT化が加速するビジネスの現場についていけなくなってしまった過去があります。
大前が足繁く通う定食屋「ようじ屋」の常連であり、白米が大好き。
黒岩 匡子(板谷由夏)
東海林や里中と同期入社の社員である黒岩は、社内で一人だけ女性社員であることに孤独を感じている一面もあります。
黒岩は、森がいつも仕事で足を引っ張っている様子を見て、イヤミばかり浴びせますが、内心では同じ女性同士として仲良くしたいと思っています。
大前にも同じように敵対視する黒岩ですが、彼女の実力を認め始めると、徐々に意気投合するようになります。

「ハケンの品格」とは真逆で、おどおどしながら周りの顔色を伺っているようなキャラで、とても演技力のある俳優さんだなと思います。
桐島 敏郎(松方弘樹)
桐島は、周りから慕われており、同期の嘱託社員である小笠原を気にかけるなど心優しい性格の上司です。
桐島は、かつて総務部で活躍していた大前の実力を買ってマーケティング課に呼んだ張本人であり、派遣スタッフのスキルの高さや人件費削減の観点から、派遣を利用するのは有効だと考えています。
一ツ木 慎也(安田顕)
一ツ木は、大前や森が登録している派遣会社の責任者です。
いつも派遣先の大手総合食品会社S&Fや就業スタッフへのフォローに奔走しており、物腰が柔らかく面倒見が良い性格をしています。
天谷 眉子(白川由美)
天谷は、大前が居候をしているお店「カンタンテ」を運営しています。
大前の母親とは親友の間柄です。
天谷は、店に来た森を見て、昔の大前の姿と重ね合わせており、気に入っている様子を見せます。
天谷 リュート(城田優)
天谷リュートは、眉子の息子であり、「カンタンテ」ではギタリストとダンスを担当しています。
リュートは、眉子同様に大前の数少ない理解者の一人です。
ハケンの品格全10話
第1話「スーパー派遣登場!」 | 第2話「プライドとホッチキス」 | 第3話「社員の友情 ハケンの仁義」 | 第4話「恋とお時給」 | 第5話「お時給インベーダー VS ナマコ大先輩」 | 第6話「涙の残業バレンタイン」 | 第7話「企画コンペに恋は厳禁!」 | 第8話「派遣にプロポーズ!?」 | 第9話「スーパーハケンの過去」 | 第10話「契約終了!! スーパー派遣最後のスキル」
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2020年6月17日(水)続編放送決定!「ハケンの品格2」の情報はこちら➡ 続編 ハケンの品格2