小さな子どもを育てる主婦にとって、悩みどころなのが、パート代が保育料の支払いでほとんど残らないところですよね。
住まいの自治体によって、保育料はかなりの格差がありますから、場合によってはマイナスになる月もあるかもしれません。
主婦がパートに出る理由、在宅育児を選ぶ理由、あるいは、フルタイムで働く理由など、さまざまな考え方があると思います。
ここでは、そんな主婦たちは働くことについてどのように考えているのか?
「フルタイム派」「パート勤務派」「専業主婦派」それぞれの評判や口コミ情報を、ネット上から収集したものをまとめました。ご参考になれば幸いです。
この記事の監修者
資格:社会保険労務士 等
代表:大柴 良史
IT企業の人事部出身。専門は働き方改革の推進、労使間トラブル解決、就業規則等の社内整備、人事制度構築。
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フルタイム派の意見
子どもが3歳未満で、正社員としてフルタイムで働きだした主婦のご意見を、下記にまとめました。
参考
- 長期的な視野で正社員とパートと比較すると、生涯年収の差が大きい
- パートで数時間働くだけなのに保育園に預けるなんてずるい!
- 子供たちの教育費や家族の旅行代などを稼ぎたい
- 将来的にまだ子どもが欲しいので、将来の蓄えのために働く
- (※子どもが3歳未満で今から働くとしたら)高い保育料を払いながら扶養内でパートをしても手元にお金が残らないので、メリットを感じないため
ただし、3歳まで待つならパートで働く - 保育料が高くなるデメリットがあるが、仕事と育児を切り離すことで、子どもとの濃密な時間が過ごせる
- パートで認可園の空き待ちをしても、入園希望が通らないので、正社員で働く
正社員の道を選んだ主婦の目立った意見としては、将来への投資として今は頑張って働く声でした。
また、パート勤務をしたとしても、手元にお金がほとんど残らない、あるいは、認可園の入園がパートでは無理だからといった意見もありました。
注意ポイント
厳密には「無理」ではありません。正社員の方から優先的に入園が決まるのは事実ではありますが、日中に子どもの面倒を見ることができないのであれば、入園を希望する権利はあり、入園できる可能性はあります。
次に、少し話がそれますが、待機児童の問題に直面している主婦の意見もあります。
働く意思のある主婦は、認可保育園に応募を決めた時点で就活をスタートしますが、もし認可に入れず、お仕事の採用が決まった場合、認可外へ預けて保育料を払っていくリスクを懸念されています。
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パート勤務派の意見
育児をしながらパート勤務をして、少しでも家計の足しにしたい主婦の考え方は様々なパターンが見られたので、個別にまとめたものをシェアします。
育児の時間を大切にしたい派
参考
- 子どもと一緒にいれる時間を大切にしたい
- 子どもに、色々な友達と関わりを持たせ、家庭では出来ない色々な遊びを経験してもらえると思ったから。
正社員志望だが理由があってパートで働く派
参考
- フルタイムで働きたいが、残業がキツいなどの理由から、心と身体が持たない
- 正社員として復帰したけど、通勤が遠すぎて退職した
- 扶養を抜けて稼ぐ自信がない
- 認可外へ預けてパートで働きながら、いずれ認可園に入れそうなら正社員で働きたい。
- 近い将来、フルタイムで働くために、外で仕事をして、家では家事や育児をする生活に慣れておきたいから
パートで家計の足しにしたい派
参考
- 社会保険未加入ギリギリの年収130万円のラインなら、年間でみれば大きな額なので働く
- パートをしないと、しゃべり相手が旦那のみで、社会から切り離された気持ちになるので、働く
- 自分のリフレッシュの意味もかねて働く
以下は、保育園に入れずに、空いた時間を使ってパートをしている主婦のご意見です。
在宅保育でパート勤務派
参考
- 主人が土日や祝日の休みの日に、単発バイトを入れているので、保育園は利用していない
- さいわい子どもが夜泣きしないので、深夜の日雇いバイトをしている間は主人にみてもらっている
専業主婦派の意見
専業主婦として自宅で育児をしている意見の多くは、保育園に入れることで、様々な出費が増えるデメリットや、子どもの病気を理由に欠勤するリスクを考えて、在宅を決断した声が多かったです。
また、本心では働きたかったのに、マタハラや会社と条件面の折り合いがつかず、「働きたくても働けなかった」声もありました。
参考
- 扶養内でパート勤務をしても、保育料が高額なので働きたくない
- 保育料が高額でほとんど稼げないのに、家庭と仕事の両立をしたくない
- 認可園に入れず、一時保育で預けて働きたいけど、予約が取れないときのリスクがあるので働けない
- 子どもを保育園に預けると病気をもらうリスクがあるので、稼げないと思うから働かない(※自分に感染したら仕事にも影響がある)
- 育休後に正社員復帰する予定だったが、マタハラにあったので断念した
- 認可園には預けられず、認可外には預けたくなかったので断念した
- 一度はパートに出たが、月たった2万の収入のために、日々溜まる疲労と子どもを見れない不満が溜まって辞めた
- 子どもが熱や病気をしたときの欠勤の申し出がツライので辞めた
- パートに出て働けば外食や洋服代などの出費がかさむことで、ほぼ稼げないと判断して辞めた
- 子どもが小さいうちは、一緒にいてあげたい
- 認可に申請して入れなかったら、無認可に預けなくてはいけなくなり、出費がさらに増えるから
また、番外編として、在宅のお仕事をしながら子供を育てるツワモノも。
クラウド上で仕事が請け負えるサービスや、内職系のお仕事などで収入を得ているようですね。
とくに仕事内容とは異なる要因(マタハラ等…)で働けなくなる環境は失くしたい要素です。
まさに「番外編」にあるクラウドワークでの働き方は今後もっと増えて欲しいです。
ポイント
マタハラは3大ハラスメントの一つで、当該行為が事実の場合、企業は罰則付きで厳しく処分されます。
3大ハラスメントの一つパワハラについて、パワハラ防止法が中小企業でも2022年4月より施行されたことで、ハラスメントへの意識が高まり、今後、マタハラで就業機会を奪われることは少なくなると推察します。
※ちなみに、マタハラは男女雇用機会均等法の定めにより罰則がありますが、パワハラはパワハラ防止法の定めにより、罰則はありません。
働くかどうかの基準は収入が保育料を上回るかどうか
ネット上の意見を拝見する限り、一ヵ月のパート代6~8万円程度なら、保育料を差し引くと、2~3万円しか残らないのも珍しくないようです。
月の保育料平均は?
- 認可保育園…2~3万円
- 認可外保育園…5~7万円
(※3歳児未満)
しかも、子どもにかかるお金は、保育料だけではありません。
保育園に入れるとなると、以下の項目にお金がかかることを嫌って、パートを断念した意見も多いです。
お金がかかる項目
- 園服やカバンなど保育料以外にもお金がかかる
- パートに出れば総菜やお弁当などを買ってしまう
- 子どもが病気をもらってくると、パートの早退や欠勤、一時保育の利用による出費がある
- 子どもの病気から自分にうつって欠勤するリスク
保育料やその他お仕事の欠勤などのリスクを考えれば、扶養内でパート勤務をしても、稼げるお金を考えたらヤル気がなくなってしまうのも無理はありません。
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保育料とパート代については、以下のブログ記事が参考になりました。
そもそも、保育料を負担するのは夫と妻の役目なのに、パート代から保育料全額を差し引いて収入を計算するのが間違っている
まとめ
日々育児と家事を精いっぱいやった上で、月の収入が数万円となっては、「一体、何のために働くのか」と気分が落ちてしまうのは当然のことです。
私見を述べさせていただくと、パートで働く動機が「お金」であるならば、働くべきではないと感じています。
理由としては、パート勤務では将来の展望が見えてこないからです。
パートタイマーは、契約期間満了後、個人や会社の事情により必ずしも契約が更新されるとは限りません。
頑張って続けていきたいと願っても、続けることができない状況を鑑みると、将来のキャリア形成には不向きといえるでしょう。
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ポイント
逆に、「将来やりたい仕事の経験を積みたいから」とか、「フルで働くまでの準備期間として身体を慣らしたい」など、現状ではなく未来の投資として捉えることができれば、チャレンジすべきです。
主婦にとっては、ブランク期間も無視できないですよね。
長期間のブランクは、よほどの能力がない限り、採用面接で不利に働きます。
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今の時代、何が起こるか分かりません。夫婦共働きでリスク分散をしている方が賢いと思います。
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フルタイムでの就業ならば派遣社員であってもある程度の給与を稼ぐことは可能です。
※追記
最近では、保育園と幼稚園のしくみを一体化させた認定こども園も全国で増えてきているようです。
また、2019年10月から保育園(幼稚園)の無償化全面実施が決まりました。
この制度を利用すれば、3~5歳の子どもを持つ専業主婦(主夫)は、幼稚園・保育園・認定こども園・地域型保育・企業主導型保育事業に無償で預けることができます(※子ども・子育て支援新制度の対象とならない幼稚園は、月額2.57万円まで)。
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2019年10月からの保育園・幼稚園完全無償化は、働くお母さんに取っては大いに助かるのではないでしょうか。
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