工場・製造系で働く女性は少ないため、いざエントリーしようと思っても、不安が大きくなかなか一歩踏み出せない方は多いと思います。
筆者は男性ですが、これまで派遣で半年くらいの工場勤務を2度経験があります。
1度はアルミ製品(トラックなどに使われる部品となる製品)を取り扱う製造工場、もう一度は食品工場です。
そんな筆者から見ると、確かに女性が工場勤務をするとなると、重労働で汗をかきますし工場特有の臭いもあるため、決して楽な仕事とは言えません。
しかし、最近では工場勤務の女性が増えてきたことで、女性の受け入れ体制が整った派遣先も多いです。
たとえば、家計の足しにパート勤務を希望している主婦層などにとって、工場勤務は結構働きやすい環境ではありますよ。
今回は、工場派遣で女性が勤務するときのメリットデメリットについて、解説します。
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女性は工場勤務できる?工場で働くデメリットとは
筆者の派遣経験から考えて、女性が工場勤務で挫折しやすい(男性でも一緒なんですが)ポイントを挙げると、以下になります。
体力・筋力的な問題や、事故・ケガなど
体力的な問題とは、たとえば、立ちっぱなし業務が無理な女性もいれば、先ほど触れたように重たいものを持つ腕力に不安を抱える方もいると思います。
派遣先によって、また担当する部署によっても、必要な体力や筋力は違ってくるので、お仕事内容をしっかり把握できている派遣営業マンの紹介を受けて働いた方が良いです。
筆者が今まで経験してきたお仕事や人から聞いた話などを総合すると、女性派遣スタッフへおすすめしたいのは、やはり食品系工場かなと思っています。
筆者が勤めていたところも、ふと違う階の部署に目をやると少人数で走り回って作業しているハードなところもありましたが(^ ^;)、基本的に女性は動きの激しい業務や重たいものを持つような仕事は誰もしていませんでした。
あと絶対に避けるべきは業務上の怪我です。
脅すわけではないですが、以前一緒に働いていた派遣スタッフの方は、前に勤めていた工場で作業中に誤って製品加工の為に炎を燃やしている場所に入ってしまい、焼け死んで亡くなった事故を目の当たりにしたことがあったそうです。
人間が機械を扱う以上どこにいても安全とは言い切れないので、自分が被害に合わないよう自分の身は自分を守るのが鉄則です。
(死亡まではいかなくとも、身体に重度の障害を負ってしまったとなれば、今後の人生に多大なる影響を与えることになります。)
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作業着やヘルメット着用なのでオシャレは無理
基本的には、工場で働くとなると化粧や髪のセット・ネイル・香水・オシャレ全般は、できないことが多いです。
まず基本的に、どの工場内でも頭を危険から守るため、何かで覆うことになります。
食品工場ならヘルメットは免れますが、帽子を被って髪の毛が工場内に入らないように対処します。
とくに、食品系は異物の混入に対して神経質になっているので(当たり前ですけど)、オシャレに気を使うような生活は難しいかもしれません。
ちなみに食品工場の時は、二重に帽子をかぶって顔にはマスクを着用するのですが、それでも一部の方はバリバリの化粧をして作業をしておられました(^ ^;)。
ただ、職場によっては衛生面の観点から化粧も禁止しているところもあると聞いたことがあるので、気になる方は就業前に確認しておきましょう。
金属を扱う工場にいた頃は、女性はやはり自分の髪のことが気になってしまうのか、ヘルメットのあごヒモをゆるくして被っている方も多かったです。
上司から注意喚起がありましたが、これが原因でケガを防げなかったとなればツライですね。
蛇足ですが、ヘルメット着用によりハゲてしまうことを懸念する方もいると思います。
僕が約半年いた職場では、女性比率が少なかったのですが、男性はいわゆるてっぺんハゲの方は非常に多かったです。
着用する作業着は、当然女性向けの可愛いデザインなどはありません。
比較的服装が自由な派遣先もありますが、汚れてもいい服装で働くのが基本ですから、オシャレ好きな女性にとっては、工場勤務は地獄になるでしょう。
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不況や企業の業績悪化による派遣切り問題
これは、派遣だけに限ったことではないですが、派遣切りの対象になりやすいのが非正規であることは間違いありません。
ここ最近も自動車の不正燃費問題によって車がまったく売れなくなったと報じられていましたが、今回のように商品が売れなくなれば仕事だってなくなります。
今回は特殊なケースだと思いますが、働く上でそういうリスクを負っているということは忘れないようにしてください。
個人的には工場・製造系のお仕事は短期的な働き方には向いていても、何十年もキャリアを積んでいくのは難しい職種だと思います。
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工場内の臭いがキツイ!
工場内の臭いに関しては、職場見学をしないと分からないですね。
臭いの情報については、人から聞いても参考程度にしかなりません。なぜなら、嗅覚に関する感覚や印象というのは個人によってかなり違ってくるからです。
筆者は結構平気な方でしたが、人によってはどうしても気持ち悪くなって酔って吐いてしまう、頭痛が酷くなるといった身体の不調を訴えるケースもあるようです。
とくに、金属などを溶かして加工する部署などへ行くと、何とも言えないものスゴい臭いだし、騒音で頭も痛くなってきます。
こういう環境で働ける人はかなりの忍耐力のあるタイプなんだなと思います。
(特に夜勤時の)食事がわびしい…
食事に関しては社食がない派遣先や、夜勤勤務がある環境だと意外にキツイものがあります。
筆者の働いていた最初の工場は社食があって良かったのですが、夜勤となるとやってないので、工場内にある事務所で食事休憩をとることになります。
もともと筆者は一人で過ごすのが好きなので工場に入ったわけですが、食事を取るときに周りが「シン…」と静まり返った薄暗い事務所で過ごすというのは、思った以上にツライものがありました。
周りの従業員は少しでも体力を回復させようと仮眠をとっていましたが、(何となく)重苦しい雰囲気は感じるものです。
工場を希望する女性の中にも「話好き」とそうでない人がいると思いますが、誰とも話せないのは耐えられない!となる人は職場を吟味しないと後で辛い思いをするかもしれません。
お子さんが小さかったりするとご主人が協力してくれればクリアできますが、シングルマザーの場合はご両親等の助けが無いと厳しいでしょう。
女性が工場で働くメリット
時短勤務がしやすく残業が少ない
女性が働くとき、とくに主婦層はフルタイムで働くことが難しく、一日4~5時間程度で働きたい要望は多いです。
工場勤務は、基本的にどこもシフト制ですし、同じ主婦層が集まる派遣先なら休み希望など協力し合ってシフト調整がしやすいメリットがあります。
残業の有り無しに関しては、派遣の仕事全般にいえることですが、基本的に定時で上がれるケースがほとんどです。
関連記事はこちら➡ 主婦から見た派遣とパートの比較 | 主婦100人の声
重たいものを持って消耗することが少ない
まず、筆者が過去に思ったことは、工場内にはたくさんの部署・業務があるわけですが、その中で力仕事に分類されるところに女性は回されないというところ。
まぁ、当たり前といえば当たり前なんですが・・・。
食品工場などはむしろ男性よりも女性が多いですし、商品の仕分けや選別作業といった女性向きの細かい仕事が多いので、男性(僕)はそれ以外の重たいものを運搬するポジション、たとえば高く積み上げられた大量の食材を運搬するとか、そういったところを担当していました。
力仕事に不安のある方は、食品系の工場が良いかもしれません。
一概にすべてとはいえないですが、食品系工場は細かい作業を黙々と繰り返すタイプの求人が多いように感じます。
ただ、そもそも「力仕事なんて男がやって当たり前でしょ」と思われる方にとっては何のメリットも感じない話ですね。
学歴不問で雇ってもらえる
工場系の求人は、基本的に学歴や職歴、スキルなどを問わないケースがほとんど。
そもそも派遣の場合、学歴を評価の対象としないところが多いです。
工場・製造系の派遣会社が求めるのは、基本的にマジメに長く(期間満了まで)勤めてくれることだけです。
どんなことでも継続することは人間にとってもっともツラいことですが、逆にいえばそれさえ出来ていれば、ある程度評価はされるのが工場勤務だと思います。
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まとめ
女性が工場勤務をした時のメリットデメリットをまとめると、以下の通りです。
- 職場や仕事内容を選べば、力仕事を避けて働くことができる。
- 学歴や職歴に自信がなくとも、意欲さえあれば就業できる。
- 体力的な辛さはある。怪我や後遺症の残る怪我をすれば今後の人生に関わる。
- 外見に気を使う生活を送るのは厳しい。ヘルメットや作業着の着用は避けられない。
- 不況や企業の業績悪化による派遣切り(雇い止め)問題は常に関わってくる
- 工場内の臭いがキツく、吐いたり片頭痛といった体調不良となることも。
- 食事休憩や他の従業員とのコミュニケーションが取りづらい環境もある
・・・こうしてまとめてみると、デメリットばかりが目立つ結果となりましたが(^ ^;)、それは僕自身があまり工場勤務に対して良い印象を持っていないことから、多少色眼鏡で見ているからかもしれません。
食事休憩を含む他の従業員とのコミュニケーションの部分は、性格によってメリットにもデメリットにもなるので一概に言えません。
女性の集まる職場なら大抵は派閥が生まれるものなので、そういったことに巻き込まれない職場を探すには、本当にコミュニケーションがなくても仕事だけやっていれば良い環境を見つけるしかありません。こういったところは、探せばあると思います。
逆に「ある程度話せる環境」となると、やはり食品関係の女性が多い職場が良いのかなと思います。
ただ、僕のいたところもそうでしたがそういう職場に必ずいる年配のパートやアルバイトの主婦層が力を持っていることが多いので、目をつけられたりすると仕事がやりづらくなる可能性はあります。
まぁ、就業前にそんなことまで気にしていたらどんな仕事も出来ないのですが。
女性の社会進出がクローズアップされている世の中とはいえ、製造の分野は女性には過ごしにくい要素がたくさんあると思います。
「工場勤務は底辺」などと心ない誹謗中傷発言を耳にすることもあります。
僕は自分で体験もしていて、やり続けることの辛さも凄さも見知っているので、底辺と思ったことはないですが、女性が続けづらい環境であることは確かです。
そんな中でも、女性向けの分野で探そうとしたら、「製品の検査(チェック)系」、「梱包・ピッキング系」、「食品の盛付・トッピング系」、「軽作業系」あたりかなと思います。
男性が多い職種であるドライバーや警備業でも女性を見かける場面が増えています。
夜勤勤務も今後、企業側の配慮も含めて女性が働きやすい環境に整備され、働きやすくなると思います。
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